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語り草

語り草 其の十一 〈ガラスのうさぎ〉 ②

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髙木敏子作『めぐりあい―ガラスのうさぎと私』
タイトル通り〈めぐりあい〉がグッとくる一冊です。
『ガラスのうさぎ』同様、黄色い表紙-作者の好きな色なんだとか。

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JR二宮駅前の『ガラスのうさぎ像』。
人物とうさぎは、違う素材である。

ある日、髙木さんが出先から帰路につこうとすると「ガラス展」の掲示が眼に入る。
お父様が切子の職人だったこともあり、どうしても見たくなるのが常。
早く帰らねばと思いつつ、向かった会場で心惹かれたのは、ガラスで作られた埴輪たち。
関係者らしき人に作品の説明を乞う。
「他の方の作品だとあんまり詳しく話せないかも…」と言いながら、気になった作品の前まで一緒に来たその人が
「これ、僕のです!」
「私、父が両国でガラス職人をしていて」と話すと、
「もしかして、髙木敏子さんでは?」
「はい」
「僕、二宮駅前の像のガラスのうさぎを作ったんです!」
偶然か必然か-
化学や理屈ではない、見えない力。

* * *

又ある時、髙木さんは、友人から「あなたの『ガラスのうさぎ』によく似ている」とすすめられ
『夏の葬列』(山川方夫作)を読む。
『夏の葬列』も、舞台は二宮と見られる。
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読後の髙木さんは痛感する、「あの八月五日の二宮の空襲を体験していなければ、書けない文章だ」。
戦争末期、髙木さんと本を貸し借りするような友達、山川佳代子さんがいた。
佳代子さんは、山川方夫氏の妹だとはっきり認識し、
佳代子さんの消息を、『芸術新潮』の編集長をしていた山川みどりさん(山川方夫氏の妻)へ電話で訪ねたという。

 『夏の葬列』、二宮の機銃掃射、『ガラスのうさぎ』が、
私の中で繋がった。
satumaimo s

これも又、一つの〈めぐりあい〉。








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